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コインジャー

(1) インターネット専業の証券会社を通じて取引する

「貯蓄から投資へ」と言われてかれこれ20年以上経ちます。

投資環境は20年前と比べてはるかに良くなりましたが、いまだに日本では投資が浸透していません。​近年では店舗を持たないインターネット専業の証券会社があり、そのような証券会社を通じて取引すれば比較的手数料が安くなっています。

(2) 手数料の安い投資信託、特にインデックス投資信託を積み立てる

手数料が高いと言えば投資信託を思い浮かべる方もいらっしゃると思います。最近の投資信託には購入手数料が無料の投資信託(いわゆるノーロード投資信託)、信託報酬手数料の安いもの(約0.4%から)があります。

購入手数料が無料で、かつ信託報酬手数料が無料の投資信託で特におすすめとされているものは全世界の株価を対象とした投資信託と言われています。

株価や指数を対象にした投資信託をインデックス投資信託と呼びます。

インデックス投資信託は購入手数料や信託報酬が安いことが知られています。

これを積立購入することで定期預金の金利をはるかに上回る水準の利回りを得られることがあります。

 

毎月一定の金額で積立購入した場合のメリットは、投資信託の価格(基準価額)が下落している局面では高値だった時よりも多い口数を購入できるということです。

 

不況から好況に転じて基準価額が上がった場合には、投資累計額を最初に一括購入したものと仮定した場合よりもより大きな利回りを得られることになります。

 

毎月一定の金額で積立購入する方法を「ドル・コスト平均法」といいます。積立購入について、特につみたてNISA、iDeCo(個人型確定拠出型年金)については税務上のメリットが非常に大きいのでこれを利用しない手はないと思います。

投資信託の積立は元本割れの危険性がありますので、生活防衛のために一定の預貯金があることが必要です。目安としては家族一人当たり50万円を貯蓄していることが前提になります。

(3)預貯金が不十分ならまずは貯蓄を作る

すぐに引き出せる貯蓄が不十分な方は、貯蓄を習慣化させるために手取り収入の4分の1を自動的に預金口座に積み立て、一人当たり50万円の目標額を達成したら、投資信託の積立に移行するという方法で良いかと思います。

4分の1貯蓄法は本田静六(1866ー1952)著の『私の財産告白』にて提唱された貯蓄方法です。本田氏は明治、大正、昭和の動乱期を生き抜いてきた人なので現在においても相当説得力のある貯蓄方法であると思われます。

​資産形成について ​ 著 蓮池 章弘

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